ベネトンの古着で90年代ファッションに挑戦しよう【アイテム別コーデ紹介】
ベネトンは1965年にイタリア・トレヴィーゾでルチアーノ・ベネトンによって創設されました。ブランド立ち上げ当初から、カラフルな発色・デザイン性で非常に高い個性を発揮しています。
ベネトンってどんな魅力があるのでしょう?ベネトンの歴史、ベネトンの古着はどのようなものなのでしょうか。
この記事では、ベネトンの特徴、ベネトンのアイテムを使ったコーデなどを紹介していきます。
目次
ベネトンの歴史:「カラフル」にこめられた想い
Benetton(ベネトン)はイタリアで生まれたカジュアル衣料品ブランドです。
現在、世界中の約100カ国に5,000以上の店舗を持つ『ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン』はレディース・メンズウェア、こども服、マタニティウェアなど、普段着として気軽に着れるような衣料品をたくさん取り扱っています。
ベネトンは、ユナイテッド カラーズ オブ ベネトンだけではなく、グループブランドとして、そのほかにもシスレー(SISLEY)、ノルディカ(NORDICA)、キラーループ(KILLER LOOP)、プレイライフ(PLAYLIFE)などのブランドも展開しています。
ベネトンの始まりは、創業者のルチアーノ・ベネトンが妹の手作りのセーターを自転車の荷台にのせて売り歩いたことが起源になっています。
ベネトンがはじめてコレクションを披露した1955年当時のイタリアのファッションは保守的なものが多く、その中でもセーターは、高価格なイギリス製、家庭内で母親や娘が手で編みしたもの、品質の劣る機械編みの3種類しか選択肢がなく、色も英国調の地味なものがほとんどでした。
そこに目をつけた創業者のルチアーノ・ベネトンと妹のジュリアーナは、36色の色鮮やかなセーターを作り出し、若者を中心に爆発的な人気を呼びました。
1965年には自社工場が完成し、これを機に『ベネトン』というブランド名が確立、1969年のパリ出店を皮切りに国外にも進出を果たし、1982年には日本にも上陸しました。
ベネトンはその後も企業として成長を続け、80年代後半にはFormula 1(フォーミュラ・ワン、通称F1)のレーシングチームを所有します。
伝説のレースドライバーであるミハエル・シューマッハらとともにF1の一時代を築き、92年のベルギーグランプリを始め世界チャンピオンとして何度も表彰台を飾り、『ベネトン・フォーミュラ』は長きに渡りF1界の4強の一角として君臨しました。
ベネトンはアパレルのみでなく、1987年には『ベネトン財団研究所』を設立し、歴史的景観と環境の再生を目標とした活動なども積極的に行っています。
創業者であるルチアーノは2012年4月に息子のアレッサンドロ(Alessandro Benetton)を後継者に指名し一度はベネトンのトップの座を退きます。
しかし、後継者に選ばれたもの息子のアレッサンドロですが、わずか2年後の2014年にベネトン グループを退社します。
その後、創業以来初めて一族以外からトップが選ばれましたが、売り上げが低迷していることを受け、2018年にルチアーノがトップへ復帰することになりました。
ベネトンといえば広告に強いイメージを持っている人も少なくないでしょう。
写真家オリビエーロ・トスカーニが手掛けた数々のメッセージ性の強い広告たちはさまざまな話題や論争を呼んできました。
人種差別や宗教の違い、HIVなど、目をそむけられがちな社会問題にあえてスポットを当てた広告たちは、85年にフランスで「広告グランプリ」を受賞します。
2011年には世界の首脳同士がキスしている写真を広告に使用した「UNHATE」キャンペーンが「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」のプレスグランプリを受賞します。
メッセージ性の強い過激な広告が多く見られるベントンですが、2014年には土屋アンナとコラボキャンペーン「ニットがつなげるみんなの輪 O・SO・ROキャンペーン」を実施、広告モデルも土屋アンナが務めました。
ベネトンの代表的アイテム:ニット・セーター・ラガーシャツ
ベネトンといえばカラフルな色使いのニットやセーターが有名ですが、現在では大人用の衣服だけでなく、子供用やマタニティウェアなど幅広いアパレルアイテムをたくさん取り扱っています。
以下、ベネトンの代表的なアイテムを御紹介します。
1.ニット
ベネトンの代表的なアイテムといえば、ベネトンが世界的ブランドになるきっかけとなったニット製品です。
ニットブランドとして設立されただけあって、ベネトンのニットアイテムたちは比較的安価にもかかわらず独創的なデザインで質の良いものばかりです。
ニットといえば冬物のセーターやカーディガンなどを想像しがちですが、ベネトンのニットアイテムは季節に囚われずたくさん展開されており、落ち着いた色合いになりがちなサマーニットなども、ベネトンならではの鮮やかな色合いのデザインなどで女性を中心に人気を集めています。
価格相場
ビンテージ:900円〜
新品:5,900円~
2.セーター
ベネトンが創業した当時に市場で流通していたセーターといえば、地味な色のものばかりで、ベネトンのカラフルなセーターは消費者に大きな衝撃を与えました。
現在もベネトンの特徴とされているセーターのカラフルな色遣いは、第二次世界大戦直後の暗い世界から早く脱却したいという創業者ルチアーノの思いが強く込められていたといわれています。
ベネトンが大きく躍進する大きなキッカケになったのは、ウール・セーターでは当時困難とされていた後染めに成功し、そのため過剰な在庫を抱えることなく市場の動きを見ながら即座に売れ筋商品の納品をできるようにしたことが大きいといわれます。
ベネトンのセーターの独創的なデザインは、いまも世界各国で愛されて老若男女問わずファンが絶えません。
価格相場
ビンテージ:900円〜
新品:5,900円~
3.ラガーシャツ
ラガーシャツといえば、ラグビーのユニフォームやラグビーユニフォームをモチーフに作られたシャツのことを言います。
一般的なラガーシャツはその特性上、力強く無骨な印象を持たせるデザインのものが多くなっていますが、しかしベネトンはその固定概念に囚われずに個性的なデザインのラガーシャツをたくさん展開しています。
ラガーシャツといえば2色使いのボーダー柄をイメージする方も多いと思います。
ベネトンのラガーシャツにもいわゆる普通のボーダー柄のデザインのアイテムも存在しますが、人気の高いデザインは白地にカラーの太い横線が1本だけものや、シャツを4分割にして原色をあしらったデザインのものなど、従来のラガーシャツのデザインに拘らず、デザイン性の高さから男性のみならず女性のファッションアイテムとしても親しまれています。
価格相場
ビンテージ:4,000円〜
新品:6,000円~
ベネトンのアイテムを使った古着コーデを御紹介
ベネトンのコーデは、大き目のニットのカラフルな色使いを現代風に活用したコーデが多いです。
この記事で紹介している、上級者コーデも。
以下、ベネトンのアイテムをうまく使った古着コーデ例を御紹介いたします。
コーデ例1.赤系の鮮やかな色のニットがダメージデニムとベストマッチ。
出典:WEAR.jp
ベネトンらしさを感じる鮮やかな色合いにタートルニットを主役に持ってきたコーデは、ダメージデニムとの合わせがポイントになっています。
ボトムスにダメージのない綺麗なデニムを合わせると、ニットの鮮やかさにボトムスが負けてしまいアンバランスなコーデになってしまいます。
また靴にカーキを合わせることによってトップスとの色のバランスをとっています。
コーデ例2.ポパイ柄のコットンのニットが個性的。オレンジ色の発色が良いコーデ。
出典:WEAR.jp
シンプルに見えて実はボトムスの色合わせが重要なコーデです。
トップスの発色のいいオレンジは、寒色系などのボトムスを合わせると絵柄が浮いてしまうため、オレンジと色合いが近いカーキのボトムスを合わせることによって馴染みのいい印象に。また、靴をトップスのに使われている黒で合わせることによって全体の色味に引き締め効果を出しています。
コーデ例3.スカートもスニーカーもベネトン!原色の美しさが「映える」コーデ
出典:WEAR.jp
このコーデのポイントカラーはなんといっても「赤」。
靴にもトップスにも赤が入っているため、たくさん色を使っていてもまとまりのあるコーデになっています。また、トップスの色味の面積を紺色が多く占めているため引き締まって見え、スタイルアップ効果もしっかり出ています。
コーデ例4.原色4色配置のラガーシャツとチノパンで、とびっきり明るい印象を演出。
出典:WEAR.jp
原色使いがとても印象的なラガーシャツ。着こなしが難しいアイテムに見えますが、このコーデのポイントはレイヤードになっているワイシャツです。
ラガーシャツを単体で着用し、ボタンを一番上まで締めてしまうとやぼったい感じになってしまいます。しかしラガーシャツ単体で着用してボタンを開けて着用しても幼い雰囲気になってしまうため、ワイシャツをレイヤードすることによって綺麗目に、しかカジュアルっぽさも忘れないコーデになっています。
まとめ:ベネトンは、やはり原色の魅力。1点だけで個性的な雰囲気をピタっと決められる
いまも昔も色褪せない独創的なデザインと、その鮮やかな色使いは唯一無二のニットブランドであるベネトン。特にベネトンのビンテージニットセーターの色使いやデザインは、現在の流行である『80’s、90’sリバイバル』にぴったりのアイテムばかりです。
ベネトンのアイテムはコーデに1つ取り入れるだけで、周りの人とは少し違った個性的な着こなしになります。「他の人と被りたくない!」という人はぜひ自分好みのベネトンのアイテムを探してみてくださいね。
当店RUSHOUTでは、ベネトンの古着のアイテムを豊富に取り揃えています。
古着を取りそろえるRUSHOUTは、ビンテージ古着を含め、全てスタッフがアメリカ現地で厳選して買い付けた商品ばかり。イタリア製のビンテージものも入荷することもあります。
発色の良いニット・カーディガン・ラガーシャツのベネトンの古着をお探しの方は、ぜひRUSHOUTをご利用ください!!