ラコステの古着の世界:人々をとりこにする「ワニのマーク」の魅力
カラフルな配色で、幅広い年代に根強いファンが多いラコステ。
定番のポロシャツの他にも、パーカーやダウン、スニーカーなど、昨今では「全身ラコステ」で揃える方もいらっしゃいます。
何故ラコステは、これだけの長い間人々をとりこにしてきたのでしょうか?
そこには、ラコステが積み上げてきたブランドの歴史と、確かな品質があるのです。この記事ではラコステの歴史を紐解きながら魅力や着こなしについて解説します。
目次
ラコステの歴史:元々はテニスウェアとして製造された
ラコステは、1933年にルネ・ラコステがフランス最大のニットウェアメーカーのオーナーだったアンドレ・ジリエと会社を設立したのが始まりです。軽量ニット素材で白いシャツなどを作っていました。(ラコステの白シャツは、今でも人気の定番商品です)
ラコステの代名詞でもあるワニのロゴは、ルネ・ラコステが選手時代ワニのように粘り強いプレーを見せたことに由来しているようです。
元プロテニス選手という出自もありスポーツウェアが多いのですが、ラコステ特有のスポーティーかつエレガントなデザインに惚れる人は多く、今では「高級なカジュアルブランド」というイメージが浸透していますね。
ちなみにラコステといえば、ゴルフウェアのイメージを持っている人もいるのでは?ゴルフ好きの方へラコステのポロシャツをプレゼントする、という人も多いですね。
実は創設者のルネ・ラコステの娘カトリーヌは、全米女子オープンゴルフで優勝したただ一人のフランス人アマチュア選手!
その影響もあってか、ゴルフウェアもたくさん作られているんです。
歴史の転換は2002年のクリストフ・ルメールのディレクター就任
今でも人気のラコステですが、実は2000年ごろにはブランド間の競争激化などが影響して低迷していました。
しかし2002年にクリストフ・ルメールというデザイナーがディレクターに就いたことで、ラコステの歴史が一気に変わったのです。
ラコステのスポーティーな部分は残しつつ、よりエレガントで洗練されたデザインに刷新されました。
パリコレデビュー経験も持つクリストフがラコステを再生させ、「ラコステ=ハイブランド」というイメージが定着したのです。
ちなみにクリストフはこのラコステでの功績が評価され、エルメスのディレクターに抜擢されました。
古着屋RUSHOUTがおすすめするラコステの人気アイテム
ラコステの代表作はなんといっても「ポロシャツ」
「ラコステといえばポロシャツ、ポロシャツといえばラコステ」と言っても過言ではないほど、ラコステのポロシャツは時代を超えて評価されています。
今でもラコステの代表作はポロシャツですし、定番中の定番ともいえますよね。
ラコステのポロシャツは、「形が崩れない」「デザインがエレガント」といって愛用している人が多いです。
ラコステのポロシャツは鹿の子と呼ばれる素材を使っていますが、この部分は普通のポロシャツと変わりません。
ただその糸は、一般より細めの物を採用しています。だから型崩れしにくくて、洗濯しても生地が詰まりにくい!
中には10年以上同じラコステのポロシャツを使っている人もいるくらいです。
また、「デザインがエレガントで品がある」と評価されている理由として、衿の立ち上がりがあります。独自の縫製技術を使った衿は自然に立ち上がるので、本物志向のポロシャツ好きに評価されているんです。
ちなみにポロシャツをはじめほとんどのアイテムにワニのワンポイントが付いていますが、この「ワンポイント」を最初に始めたのもラコステといわれています。
引用:wear.jp
男女ともに、ラコステのポロシャツはピタっとジャストフィットに着こなすのが基本です。
メンズの場合は、写真みたいに黒色を選ぶと上半身が締まって見えます。着回しもしやすいので、ポロシャツデビューにもおすすめです。
80~90年代のワンポイントロゴの「セーター」「カーディガン」も人気!
ラコステはポロシャツ以外にも、ワンポイントが入ったセーターやカーディガンといったアイテムが人気です。
当店でもラコステの古着を取り扱っていますが、なかでも80年代~90年代のアイテムでは特に人気がありますね。
こちらは当店で販売しているラコステの80年代ものUSA産カーディガンです。ポイントでブルーのワニが付いています。
30年以上経った今でも色褪せず、美しい赤色をキープしているのはさすがラコステといったところです。
こちらはメンズのニットセーター。優しい緑のエレガントなセーターで、プライベートできちんと感が欲しいときにもおすすめ!
こちらも80年代ものですが、ほつれややぶれといったダメージはありません。
引用:wear.jp
女性のラコステカーディガンのコーデ例です。
丸襟+細リボンのブラウスと合わせると、よりエレガントな着こなしができます。
ポロシャツだけじゃない!現代のラコステの幅広い展開
ラコステはスポーツウェアブランドとして生まれましたが、そのエレガントなデザイン性でたくさんのアイテムを作っています。
たとえば、ラコステではこんなアイテムが人気!
- ウインドブレーカー
- ダウン
- ワンピース
- スニーカー、サンダル
- リュック、トートバッグ、ショルダーバッグ
- ファッション小物(手袋、マフラー、財布、キャップ、ハット)
アメリカのファッションブランド「シュプリーム」とのコラボ
こちらはウールジャケットで、およそ5万円します。(新品)
ラコステファンの中には全身コーデをする人も!
スポーティーかつエレガントで、大人のメンズファッションですよね。リゾート地でも様になります。
カレッジ風のガールズコーデにもラコステが!
出典:wear.jp
こちらも全身をラコステで揃えて、海外のスクール風コーデ。
こんな風にラコステで全身コーデを楽しむ人もいますが、ぶっちゃけ新品だとお値段はかなり張ります…。
新品のスカートは2万円ほどしますし、「さすがラグジュアリーブランド」といった感じです。
エレガントでハイクラスなブランドのため、ラコステは若い人よりも30代~40代の方のほうが人気のようです。
古着の場合はポロシャツでも3000円以下が基本なので、気に入った色や形のラコステアイテムをたくさん集められます!
意外なところに?熱狂的ラコステファンが
実は、関西出身のお笑いコンビ「アキナ」の山名さんは熱狂的なラコステファンとして有名です。
欲しい!!最高!!ラコステライブさぁーーーん!!!
Twitter: アキナ 山名@sausageyamana
山名さんがTwitterで絶叫されている「ラコステライブ」とは、2010年あたりに生まれたラコステのニューラインです。
本家のラコステより若い層向けで、カジュアルなデザインが充実しています。
出典:Instagram@umikazu_yamana
過去には、ラコステが表参道で期間限定で販売していた古着を購入されています。
古着は状態が命!綺麗な1点もののラコステを掘り出そう!
本物志向の大人に愛されるラコステアイテムは、「質がいい服が欲しい」という人にぜひおすすめしたいブランドです。
ここで、古着でラコステを選ぶ際のポイントをご紹介します。
本物のラコステと偽物を見分けるポイントは?
ラコステのようなハイブランドについて回るものといえば、偽物です。
アウトドアブランドほど偽物が多くないものの、ラコステも偽物が出回っているので古着の購入場所によっては注意しなくてはいけません。
本物と偽物の見分け方として、以下のポイントがあります。
- ワニの緑色が薄くてテカテカしている
- 縫製に引きつった部分や出っ張りがあって荒い
- ワニのワッペンを裏から見ると、フェルト部分が雑に余っている
このワッペンは裏にフェルトを当てて縫い付けるのですが、本物の裏側はフェルトが余らずきれいに縫い付けられています。
また、縫製が荒いというのは、たとえば靴下だと、出っ張った部分が肌に当たってゴロゴロしたり痛みを感じたりすることがあります。
といったところが偽物の特徴ですが、もちろん当店では、買い付け時に1点ずつ検品しているのでご安心ください。
色褪せたラコステの古着に需要はある?
古着といえば、「使いこまれた風合いがたまらない」「色褪せた部分に歴史を感じる」と服のストーリーに魅力を感じるものです。
しかしラコステの場合は、色褪せた古着ほど価値があるというわけではないんです。
ラコステの場合は定番商品に根強い人気があるので、古着でも状態が良いものが人気です。
だからラコステ愛好家でも年代物のコレクターってあまりいません。
新品やそれに近いものが好まれるブランドなので、90年代より前の物にプレミアが付くということもなく、コンディション次第で値段が変わります。
RUSHOUTはハイブランド「ラコステ」のビンテージも取り扱っています!
今回は、ラコステの魅力や歴史についてご紹介しました。
ビンテージという概念がなかなか生まれにくいハイブランドなので、欲しいアイテムや色が決まったらぜひ古着屋で状態がいいものを探してみましょう!
RUSHOUTでも多くのラコステアイテムを仕入れていますので、ぜひ一期一会の洋服に出会ってください。