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    古着コラム

    ノースフェイスがデナリジャケットの素材を変更!?スペックの違いを古着屋が解説します


    出典:thenorthface.com

    カジュアルなタウンユースとしても本格的な登山ギアとしても人気を誇るノースフェイス(The North Face)のフリース。

    中でも、1989年に販売が開始されて以来、幅広い層から愛され続けている「デナリジャケット」はノースフェイス不朽の名作の1つとも言われています。

    販売開始から30年もの間、サイズ感を除いてデザインや素材の大きな変更がなかったこの「デナリジャケット」ですが、2018年についに大きな変化が訪れました。

    それが【ポーラテック→バーサマイクロ】というフリースのメイン素材の変更です。


    なぜノースフェイスは、長い間、不変のデザインと不動の人気を保ってきた「デナリジャケット」の素材変更に踏み切ったのか?

    一部のノースフェイスファンの間では、「やっぱりポーラテック仕様じゃなきゃ・・・」っていう声も上がってるけど、実際のところフリースとしての機能性やコスパってどうなの?


    アウトドアウェアの歴史や時代ごとのテイストの変遷を見てきた古着屋RUSHOUTが、「2017年以前」と「2018年以降」の両モデルを比較しながら、まるっと解説します!!

    ノースフェイスのデナリジャケットってどんなフリース?変わらぬデザインの特徴と魅力

    アメリカ デナリ山

    1989年に販売が開始されたノースフェイスのデナリジャケットは今年(2020年)で31周年。

    元々、登山用や遠征用のアウトドアギアとして開発されたもので、デナリとは、北アメリカ最高峰(標高6190メートル)の山、「デナリ」から名前を取っています。

    まずは開発以来、変わらぬデザイン(※)で多くの人に愛され続ける「デナリジャケット」の特徴や魅力についておさらいしておきましょう。

    ※実際には、サイズ感やロゴの位置などの微調整も入っていますが、素材やベースとなるデザインは開発当初からほとんど変わっていません。

    ①デナリジャケットはノースフェイスのヘリテージモデル

    様々なアウトドアアイテムを輩出しているノースフェイスには、ヘリテージモデルと呼ばれるアイテムが存在し、「デナリジャケット」もその1つです。

    『ヘリテージ(heritage)』とは直訳すると『遺産』という意味。つまりブランド殿堂入りの歴史的名作です。

    ⇒そのほかのヘリテージモデルはアメリカのノースフェイス公式サイトにて確認できます(英語です)

    ②ノースティッククロス:素材感とカラーの切り替えがクール


    出典:thenorthface.com

    他のフリースでは見られないデナリジャケットの一番の特徴と言えば、肘部分や胸から肩の大部分を覆うナイロン素材。

    これは「ノーステッククロス」と呼ばれるナイロン100%のノースフェイスオリジナル素材で、ただ高強度であるだけでなく、ストレッチ性や撥水性にも優れています。

    元々は登山・遠征でリュックを背負うことを考慮し、フリース素材の弱点である摩耗劣化(つぶれや毛玉)を防止するために施されたものですが、素材感とカラーの大胆な切り替えがカジュアルウェアとしても人気を呼び、他のフリースとは違ったデナリジャケットのアイコン的デザインとなっています。

    ③袖口のドローコード

    ファッション性もありますが、アウトドアウェアとしての本来の目的は、気密性を高めること。

    袖口を絞ることによって、袖の中に溜まった暖かい空気を逃がさない、また外の冷たい空気を入れない構造になっています。

    ④ジップ付きのハンドウォーマーポケット・チェストポケット


    出典:thenorthface.com

    優れたストレッチ性と保温力を持つデナリジャケットは、中間着(アウターと合わせて保温性を確保するミドルレイヤー)としても、アウターとしても活用できるようになっています。

    ジップ付きのハンドウォーマーポケットは、中身が落ちないようにアウターとして着用している時に活躍します。

    ※右胸のチェストポケットは、年代の古いモデルやキッズモデルにはついていないのでご注意下さい。

    ⑤静電気ケア設計が地味に嬉しい

    中間着であるフリースは脱いだり着たりすることが多く、またアウターを上から羽織ることもあるので、そのときに摩擦が発生します。

    また冬は乾燥していて、電気が空気中に逃げづらくなっているため、余計に静電気が発生しやすいんです。


    この点、ノースフェイスはデナリジャケットを始めとするジャケットアイテムに静電気ケア設計を施しています。

    生地の導電糸という特殊な糸を用いて、電子の流れを一定に保つように設計しているため、帯電が起こりにくいんです。

    冬場によくある車やドアノブ、人同士でのバチンっ!!が無くなるのは地味~に嬉しいですよね。

    ⑥シーズンごとの新しいカラーバリエーション

    毎シーズン違ったカラーをリリースしているのも、ノースファンのお楽しみの1つです。

    期間限定モデルや販売国限定のモデルもあり、機能性は年代に限らず確保されているので、古着でもデナリジャケットは人気です。

    海外古着ショップなんかに行くと、レアなカラーパターンが置いてあることもありますよ!!

    デナリジャケットの大きな変化|年代による素材の違いを古着屋が解説

    ノースフェイス デナリジャケット 古着

    さて、長年変わらぬ機能性と遊び心で多くの人を魅了してきたデナリジャケットですが、2018年に大きな変化が訪れました。

    それが「メイン素材の変更」です。

    2017年以前はポーラテック社のポーラテック素材が採用されていましたが、2018年にバーサマイクロ300というノースフェイスのオリジナル素材に変更されました。

    さらに、2019年モデルには自社オリジナルという表記だけでなく、環境にも配慮したバーサマイクロ素材に変更したとのことです。

    2017年以前のポーラテック素材と2018年以降のバーサマイクロ素材の違いについて見ていきましょう。

    まずはフリース全般の特徴と役割をおさらい

    フリースの役割と言えば「保温性」と「通気性」です。


    「保温性」の仕組みは、起毛された空間(モコモコの部分)に暖かい空気をため込むというもの。

    「保温性」と「通気性」は真逆の関係にあるように思えますが、通気性の役割は蒸れから発生する汗冷えを防ぐことです。

    素材の目を詰めすぎると温まった空気の逃げ場を封じてしまうことになり、蒸れて汗をかきやすく、結果的に体温を奪ってしまうことになるのです。


    ただし、通気性が良いということは、防風性はほとんどなく、冬場は風が吹くと寒いので、アウターとして着用する際には気候を選びます。

    2017年以前:ポーラテック社のポーラテック素材

    ポーラテック

    「フリースと言えばポーラテック」と言っても過言ではないほど、ほとんどのアウトドアブランドがポーラテック社が開発するポーラテック素材を採用しています。

    ノースフェイスが2017年モデルで採用していたのは、ポーラテッククラシック300という素材で、そのほか100、200とありますが、数値が大きくなるほど毛の長さが大きくなり、厚みや保温性が増します。


    ポーラテック素材の一番の特徴は、アメリカの軍用にも使われている実績もある通り、「頑丈で劣化しにくい」ことです。

    • 繊維の抜けが少ない
    • 摩擦による毛玉ができにくい
    • 折りたたんだ時のシワが残りにくい

    といった、「高い耐久性を持ちながらも着心地も良い」といった、フリースアイテムにピッタリの素材です。


    当店RUSHOUTでも、デナリジャケットはノースフェイスの人気アイテムの1つですが、90年代のモデルでもコンディションの良いものを多く仕入れています。

    古着と言えば、数年前のものから数十年前のものまで様々ですが、それらがまだまだ現役で使用できる状態で残っているのも、ポーラテックという頑丈な素材のおかげなのではないかと思っています。

    2018年以降:ノースフェイス自社オリジナルのバーサマイクロ300

    続いて、2018年から採用されているノースフェイスオリジナルのバーサマイクロ素材を採用したモデルを解説します。

    先に結論から言うと、耐久性・機能性はポーラテック素材に劣ります。

    ただ、保温性や通気性などフリースが必要とする機能は十分に備えており、バーサマイクロも優れた素材であることは事実です。

    「あくまでポーラテックと比較すると劣る部分があるが、購入をためらうレベルのものではない」ということを前提に、細かい性能差を解説していきます。

    ノースフェイス自社バーサマイクロの特徴①ふわっとした質感

    ポーラテッククラシック300(以下ポーラテック)に比べると、自社オリジナルバーサマイクロ300(以下バーサマイクロ)は1本1本の繊維が細く、ふわっとした質感があります。

    このことから「繊維の抜け」「摩擦による毛玉」「シワのつきやすさ」という点で、ポーラテック素材には劣りますが、着用していて劣化を感じるほどのものではなく、アウトドアウェアとしても十分に活用可能です。

    着用後のシワ感や肘部の折り目は確かに目視できるのですが、ポーラテックと着比べて気づく、という話で、購入しない理由にはなりにくいです。

    ノースフェイス自社バーサマイクロの特徴②保温性・通気性の高さは継承

    バーサマイクロはポーラテックよりも生地に厚みを持たせたものになっており、「保温力」も高いです。

    どちらの保温性が高いかということについては、異なる生地の場合は、一概にはどっちが優れているか比較しにくいです。

    というのも、どの素材においても、同じ生地で同じデザインの場合は、生地が厚くなればなるほど保温性は上がります。

    ノースフェイスでも新しいモデルを設計する際、差が出ないように調整しているはずなので、体感できるほどの性能差はないと考えられます。


    またフリースでもう1つの大事な機能である「通気性」にも優れています。

    タウンユースだけでなく、山でも十分に機能しますので、ポーラテックじゃないと蒸れるんじゃないか・・・という心配は要りません。

    ノースフェイス自社バーサマイクロの特徴③環境に配慮した素材

    2018年までは「自社オリジナルのバーサマイクロ300」という発表のみでしたが、2019年モデルからは、生地にはペットボトルなどのリサイクルポリを使用していることを公表しています。

    これはノースフェイスの環境への取り組みであり、今後は他のアイテムも環境配慮にフォーカスした開発に取り組むのではないかと、ノースファンの間で言われています。

    結局デナリジャケットは古着と新品のどっちを選ぶべき?

    それはズバリ「好み」です!!

    フリースとしての機能性(保温力・通気性)はどちらも高く、デイリーユースでも登山でも同じように活用できます。

    ただし、やはり使い続けていると劣化が進んでくるので、ヘビロテでかつ長く着用したいという場合は、ポーラテック素材を選ぶ方がオススメです。

    それ以外は、見た目の好みで決めたらいいと思います。


    古着屋には、年代によるサイズ感の異なるモデルや国内版にはないUS規格のカラーバリエーションも置いてあることがあるので、是非チェックしてみてください。

    ちなみにですが、素材の変更と共に品番が下記のように変わっています。

    • 2017年以前:NA61631
    • 2018年:NA71831
    • 2019年:NA71951

    品番が6番から始まるものがポーラテック素材です。今後、古着屋さんでモデルを選ぶ際にのご参考に!!

    古着屋RUSHOUTはデナリジャケットの旧モデルも人気です!!

    古着のアウトドアブランド

    古着の魅力は、その時代ごとのサイズ感やカラーバリエーションのアイテムが手に入ることです。

    アメリカ古着を取りそろえるRUSHOUTは、ビンテージ古着を含め、全てスタッフがアメリカ現地で厳選して買い付けた商品ばかり。

    もちろんデナリジャケットも例外ではなく、コンディションの良いものが見つければ積極的に入荷しています。

    また機能性に優れ、新品だと高額なその他のアウトドアウェアも低価格で手に入ります。

    周りとかぶらないリーズナブルな古着アイテムをお探しの方は、ぜひRUSHOUTをご利用ください!!

    ⇒古着ノースフェイスの一覧

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