奥が深い「ヒップホップアーティストTシャツ」の世界を古着屋が研究する
ヒップホップは、「文化」です。
1970年代に、ニューヨークのブロンクスで発生した独自の文化で、ブレイクビーツやブレイクダンス、グラフィティの構成要素ではじまり、80年代、90年代、と全世界中に音楽的ムーブメントとして発展し、数々のヒップホップアーティストを生み出しました。
昨今、我が国ではヒップホップが再びブレイクしている状況といえます。「フリースタイルダンジョン」というラップバトルのTV番組が放送し、日本のヒップホップアーティストが音楽チャートの上位に入るなど、リバイバルの兆しを見せています。
また、90年代のザックリとした着こなしが現代の若者に流行しているのもリンクして、ヒップホップファッション、ヒップホップアーティストのTシャツが現代の10~20代に非常に人気なんです。
当店RUSHOUTでは、トータルファッションとしてのヒップホップファッションの取り揃えは中心としてはいないものの、ヒップホップTシャツは大量に入荷しており、人気のラインナップになっております。
ヒップホップTシャツってどんな魅力があるのでしょう?ヒップホップTシャツの特徴、古着の人気はどのようなものなのでしょうか。
この記事では、ヒップホップTシャツの売れ筋アイテム、コーデなどを紹介していきます。
目次
ビンテージのヒップホップTシャツの1番人気は、「2PAC」
ラッパーの2PACがプリントされたTシャツは当店でも希少性が高く、高値で売れています。
2PACとは、1971年生まれのラッパーで、1996年に亡くなりました。2005年の2PACのドキュメンタリー映画「レザレクション」がアカデミー賞にノミネートされ、2017年に伝記映画が公開されたほどの人気ラッパーで、エミネムなど現代のラッパーにも影響をあたえています。
南部の雄「マスターP」のプリントTシャツの人気が非常に高く高価!
次に、「マスターP」がプリントされているTシャツの人気が非常に高く、高価で販売されております。
マスターP(1967~)は、アメリカルイジアナ州ニューオリンズ出身のラッパーで、貴重な南部出身のラッパーとして20年以上のキャリアを持ったアーティストです。サザン・ヒップホップの立役者として、何度もプラチナディスクを獲得しているアーティストでファンが非常に多いです。
デビューアルバム「ready to die」は未だ名盤。安定した人気の「ノトーリアスBIG」のTシャツも人気
現在も根強い人気のあるノトーリアスBIGのTシャツも非常に売れ行きが好調です。
2パックと同じころに、24歳で亡くなってしまった、ニューヨーク・ブルックリン区出身のノトーリアスBIGも、現在でも非常に人気の高いラッパーです。1994年にDJプレミア、ロードフィネスなど名うてのトラックメーカーのプロデュースの「ready to die」というアルバムでメジャーデビュー。非常に高い音楽性で、全世界に強いインパクトを残しました。
ヒップホップアーティストが着たモデルのTシャツ・ジャージ探訪
次に、ヒップホップのアーティストがプリントされているTシャツではなく、ヒップホップのアーティストが着ていたTシャツ・ジャージを御紹介します。
1.マルボロヘビ(エイサップ・ロッキー着用)
こちらは、ニューヨークのハーレム出身、現代の若手ラッパーとして人気の「エイサップ・ロッキー」が着用したモデルです。胸ポケットがあり、そこにマルボロのたばこのデザインがあしらわれています。こちらのモデルは2万円に近い金額で取引されている貴重なものです。
2.アメリカンサンダー(カニエ・ウエスト着用)
こちらのTシャツは、シカゴ出身、ヒップホップをリスペクトしつつ、幅広い音楽的アプローチでグラミー賞を21回受賞、「大御所ラッパー」まで登り詰めた「カニエ・ウエスト」の着用モデルの、アメリカンサンダーのTシャツになります。白馬に乗っているインディアンと稲妻のモチーフがユニークなデザインになっています。
3.アディダスATPジャージ(RUN DMC着用)
こちらのジャージは、80年代にヒップホップのショービジネス化の流れの中にあった「RUN DMC」の着用モデルのアディダスの「ATPジャージ」です。
「RUN DMC」は、エアロスミスのWalk This Wayをモチーフにした曲でラップを行うなど、ヒップホップにロックの要素を融合した存在として、また、後のヒップホップアーティストのファッションの先駆者として、今でも多くのファンを持つヒップホップグループです。
ヒップホップアーティストTシャツを使った定番コーデを御紹介
ヒップホップアーティストTシャツのコーディネートは、やはり「アーティストの愛を表現したコーデ」が中心になってきます。
90年代感をキレイに取り入れる上級者コーデも。
以下、ヒップホップアーティストTシャツをうまく使ったコーデ例を御紹介いたします。
コーデ例1.フージーズのTシャツを中心に。ビッグロゴとメンバー写真がダイナミックに映える
出典:WEAR.jp
90年代半ばに、女性歌手のローリンヒル、ラッパーのワイクリフジョンが在籍し、活躍した「フージーズ」のTシャツを大き目に着て、アーティストの存在感を大きく感じるコーディネートです。迷彩のパンツと黒のTシャツがマッチして、こなれたストリート感を演出しています。
コーデ例2.ノトーリアスBIGのジャケットのモチーフの応用例。カジュアルなアイテムにワンポイントでヒップホップのテイストを
出典:WEAR.jp
GUのスニーカーやH&Mのショートパンツなど、ファストファッションを体型に合うようにうまく着ているファッション上級者のコーデです。ワンポイントにヒップホップTシャツを入れることで、ワイルドな雰囲気が追加されています。
モチーフはノトーリアスBIGの「ready to die」のアルバムジャケットです。
コーデ例3.ヒップホップTシャツを着る動機は「リスペクトの気持ち」NasのTシャツをインナーに合わせたコーデ
出典:WEAR.jp
ニューヨークのクイーンズ区の出身、内省的・文学的なリリックがインテリ層にも人気を博し、1991年のデビューアルバム「イルマティック」で全世界的に高い音楽的評価を得たラッパー、「Nas」の顔がいっぱいにプリントされているTシャツをインナーに着用。モノトーン系のキレイ目コーディネートだからこそ、ラッパーの顔が良く映えます。
まとめ:ヒップホップTシャツの世界は奥が深い!古着屋であなたの好きなラッパーを探してみよう
ヒップホップアーティストTシャツを着ることの良さは、なんといっても「お気に入りのラッパーのカッコ良さを身に纏うことができること」と言うことができます。
ラッパーを知らなくても、今流行の90年代テイストの着こなしに合うデザイン性の高いTシャツは、着こなしのアクセントになります。
「ビッグロゴで視点を高くする」「オーバーサイズでビックシルエットを着る」という現代風の着こなしにもヒップホップアーティストTシャツは合います。
古着屋で1点もののヒップホップアーティストTシャツをゲットして、他との違いをコーディネートで出してみましょう!
当店RUSHOUTでは、ヒップホップアーティストの古着のアイテムを豊富に取り揃えています。
特に、「90年代のヒップホップアーティストTシャツ」には自信を持っています。
アメリカ古着を取りそろえるRUSHOUTは、ビンテージ古着を含め、全てスタッフがアメリカ現地で厳選して買い付けた商品ばかり。
ヒップホップアーティストの古着をお探しの方は、ぜひRUSHOUTをご利用ください!!