古着屋が語る「あゝ素晴らしきオシュコシュ」の魅力と人気アイテム
「オーバーオールと聞けば、オシュコシュ」
「オシュコシュと言えば、アメリカが誇るワークウェア・ブランド」
ワークウェアの古着好きなら、知らない人はいないと言っても過言ではない「オシュコシュ」。
さて、これって一体どんなブランドなんでしょう?
本日のテーマは、ブランド名でもある「OSHKOSH B’GOSH(あゝ素晴らしきオシュコシュ)」です。
オシュコシュの歴史を振り返りながらその魅力に迫ります。古着好きがチェックするポイントや人気アイテム、古着ならではの楽しみもたっぷりと紹介します!
目次
オシュコシュってどんなブランド?素晴らしき歴史と魅力を古着屋が解説
出典:Instagram @leap_aya
1890年代にアメリカ・ウィスコンシン州で生まれたオシュコシュは、作業着メーカーとして、主にオーバーオールなどの作業服を製造する小さなメーカーでした。
しかし世界で初めて子供用のオーバーオールを製造したことをきっかけに、世界的に知られるようになったのです。
現在では「OSHKOSH B’GOSH(オシュコシュ ビゴッシュ)」は子供服ブランドとして知られる大人気のブランドです。デニム以外にもヒッコリーや子供らしいカラフルなデザインが豊富で、コレクターも多くいます。
ちなみに“ビゴッシュ”とは「B’GOSH」であり、英語では感嘆詞の意味合いがあります。「素晴らしや!オシュコシュ」のような意味合いで、語呂合わせ(語感やノリ)で決めたともいわれています。
オシュコシュの原点「オーバーオール」の種類はかなり豊富!
オシュコシュはオーバーオールから始まったブランドだけに、その種類もかなり豊富!!
生地や素材、カラーバリエーションが本当に豊富なので、つい色々なパターンを集めてしまうのもオシュコシュの魅力です。
大人用はもちろん、男の子も女の子も楽しめるデザインが充実しています。
たとえば女の子向けのデザインなら、上はオーバーオール・下はチュチュになったデザインや、お花の刺繍がついたデザインがあります。
さらにオシュコシュは、もともと作業服を作っていたメーカーなので作りがとても丈夫!簡単に破れたりヨレてしまったりしないので、元気に遊びまわる子供にも安心して着せてあげられます。
ワークウェアならではのタフなデザインと機能性
農作業や工場作業といった肉体労働のために作られた「ワークウェア」。
元々オシュコシュはワークウェアメーカーなので、丈夫な素材であるほかに機能性が高い点も魅力なんです。
たとえばポケット1つとっても、普通の洋服なら軽く縫い付けてあったりハンカチも入らないほど小さかったりします。
しかしオシュコシュなら、「重たい工具も余裕!」というほど大きなポケットがしっかり縫い付けられています。
もしダメージや汚れがついても、古着の場合はそれが味やカッコよさにつながります。そして生地がクタっとして体に馴染むので、新品の服のような“バリバリ感”、“服に着られている感”がありません。
タフなワークウェアだからこそ、何十年も前に愛用されていたものが古着として活躍できるんです。
外で遊びたいわんぱくな我が子にも着せたい!
出典:Instagram @aya67aya
オシュコシュを有名にするきっかけとなった子供用オーバーオール。デザインもサイズも豊富なので、こんな風に兄弟でリンクコーデも楽しめちゃいます。
海や川にお出かけする時こそ、転んだり洋服を引っ掛けたりしてもOKなオーバーオールがおすすめですよ。
ちなみに:ベビー~キッズ向けのオーバーオールはオムツ替えが簡単!
実はオシュコシュのベビー~キッズ向けのオーバーオールはこんな風に足元の内側がボタン式になっていて、オムツを簡単に替えられるようになっているんです!
子供にオーバーオールを着せると、「脱ぎ方が難しくてトイレが間に合わない!」ということも…。
オシュコシュのオーバーオールならオムツ替えもラクですし、オムツを卒業した子供もトイレに困りません。
オシュコシュを古着で楽しむなら!【古着好き推しのポイント】
多くの古着ファンを持つオシュコシュのワークウェアですから、「着る時は古着ならではの楽しみ方をしてほしい」というのが古着屋として思うところです。
ここでは、古着好きのオシュコシュの「推し」ポイントを紹介します。
流行りに左右されない現物のワークウェアが個性を生む
カラーやデザイン、シルエット、サイズ感など、普通のファッションには必ず「トレンド」というものが存在しますが、このトレンドばかりを追いかけると、
「あ!友達と服が被ってしまった」「今すれ違った人と全く同じ服着てる…」
なんてこともありますよね。
その一方で、古着は流行を追わない1点モノばかりなので、人と服が被ることはまずありません。
オシュコシュは機能性・実用性を重視した現物(ゲンブツ)のワークウェアです。
ワーク系ファッションで”流行り”のダメージ加工やビンテージ加工では表現できない「リアルなダメージ」が個性とビンテージそのものを生み出します。
古着には国内で正規販売していない海外ブランドもあり、「誰も知らない」「レア感」を楽しめるのも古着の大きな魅力です。
気に入ったアイテムは流行を気にせず何年も愛用できる。これが古着です。
ワンランク上の古着好きはタグにもこだわろう!
洋服ならほとんど見ることがないタグも、古着では大事な意味を持っています。
年代によって付け方やデザインが変わるタグは、製造された年代を判別する手がかりです。
さらに古着好きの中には年代別のタグを集めるタグコレクターまでいます。
アイテムや刺繍の位置によっても変わりますが、例えばオシュコシュのタグにはこんな感じのものがあります。
70年代のオーバーオールの胸ポケット部の紺地に黄色い刺繍のミニタグ。60年代以前は「B’GOSH」が小文字表記だったそう。
こちらは同じくオーバーオールの背中にある逆三角形のバックタグ。「B’gosh」が小文字で右肩上がりになっているものは60年代以前のものと言われています。
右は80年代モノですが、70年代以降はタグの下に「THE GENUINE ARTICLE」と表記されるようになります。
こちらは珍しい60年代アウターの大きい四角タグです。オシュコシュの下に「Sportswear」の筆記体が入るのは60~70年代に見られます。
実は、オシュコシュには50年代のアウターに紙タグというものが存在します。文字通り「紙」でできているので取れやすく、タグが切れずに残っている古着は超希少なです。(当店ではまだ未発掘です…!!)
古着屋RUSHOUTが選ぶオシュコシュの人気アイテム
オシュコシュと言えば…ヒッコリーストライプのオーバーオール
足部分の汚れもワークウェアのいい”味”になってます。
まず、オシュコシュを語る上で絶対外せないオーバーオールですが、特にヒッコリーストライプはオシュコシュの中でも特に人気が高く、入荷してもすぐに売り切れてしまいます。
ヒッコリーストライプとは紺地に白いストライプが入ったデニム生地のことで、汚れを目立たなくする効果があります。
だからワークウェアによく使われていて、「ワークウェアの古着が欲しい!」という人には特に人気です。
ちなみにヒッコリーストライプの生地でオーバーオールを作ったのもオシュコシュが世界初!オシュコシュはオーバーオールのパイオニア的存在なんです!!
オシュコシュのキッズ向けオーバーオールはとくかく個性的
遠くからでも目を引く真っ赤なオーバーオールは、他の子たちとは被らない個性的なおしゃれを楽しめます。
男の子が大好きな汽車がプリントされたオーバーオールは、プレゼントにもおすすめです。
クローバーのボタンがアクセントになるカバーオール
1840年~50年にかけて起こった「カリフォルニア・ゴールドラッシュ(※)」で普及したといわれるクローバーがあしらわれたボタンがポイントのカバーオール。
ワークウェアらしく工具を持つ手が空くように大きなポケットがついていますが、この大きなポケットは「ゴールド」をパンパンに詰め込むために使っていたのかも。
※ゴールドラッシュ:金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が殺到すること
こんな風に、裏地がフリースになった防寒タイプのカバーオールもあります。
子供から大人まで魅力満載のオシュコシュの古着はRUSHOUTで!
本日のテーマ「あゝ素晴らしきオシュコシュ!」の歴史と魅力、いかがでしたでしょうか?
オシュコシュの代名詞ともいえるオーバーオールは、ワークウェア好きにも古着好きにも大人気のアイテムです。
当店RUSHOUTはアメリカ古着の専門店として、オシュコシュを始めとするワークウェアの定番ブランドから貴重な隠れアイテムまで豊富に取り揃えています。
常時2万点以上取り扱っている古着は、スタッフがアメリカの契約倉庫から1点1点厳選したものばかり!
個性的なビンテージワークウェアをお探しの方は、ぜひRUSHOUTをご利用ください!!